2014年5月14日水曜日

5/14 岡村先生 授業

Hausaufgaben
Arbeitsbuch Seite 38,39 Nummer 19,20

・Imperativ【命令形】のつくりかた
たとえば、"Schreib deine Adresse!"「君の住所を書いて!」というようなことを言いたいときに、普通の現在人称変化だと、「〜する」というだけになってしまうので、命令形にする。
命令形(〜しなさい、〜しろ、の形)はdu(君), ihr(君たち), Sie(あなた)
に対して作れる。他は、考えてみると「私は書け!」とか「私たちは書け!」とか、少しおかしいので作れない。もし似たようなことを言うにしても、別の作り方があるのだろう。まだ分からない。

z.B.)kommen 来る

Sie: kommen Sie!
du: komm!
ihr: kommt!

大体において不定形(schreiben,essenとか、辞書に載っている形)から-enを取ると語幹が現れる(要は人称変化しても「変わらない部分」)。その語幹にeだけ付けてそのまま言うと、duに対する命令に(いかにも不躾な感じがしますね)なる。が、このeは省かれることも多いので、上の例でも、eが無いkomm!である。(ただ、語幹がd,tで終わる動詞は、eを省かない。warten->warte! 「待て!」など)
色々細かく場合分けをしようと思えばできるが、こういう風に覚えておけば、感覚はつかめるので、あとはまぁ、例外だな、という感じで覚える。
Sieも ihr も、命令形の変化形自体は、一番普通な現在形の人称変化と一緒。
ただSieの時は、Schreiben SIeみたいに語順をぴろっと変える。問題文でErgänzen Sie... (埋めてください)Hören Sie...(聞いてください)などと現れているので、覚えやすいだろう。原型にSieをくっつけるだけ。
Ihr あなたがた Ihr kommt aus Finnland, Ja?「君たちはフィンランドから来たんでしょう?」みたいに、kommen->Ihr kommt と変化するから、命令形はIhr kommtから人称代名詞を取って、kommt!で、「(君たち)来て!」となる。

そして現在人称変化の時に母音が変わるものは、命令形の時も母音が変わる。
essenも、du isst「君は食べる」というように、なぜかエッセンがイストになってしまうので、それに合わせて、命令形も、iss!イス!食え!になる。eはつけない。
こういうのも、迷ったら辞書の付録として、大体「不規則動詞変化表」がくっついているので、それを見てみればすぐにわかる。
全然関係ないけど、フィンランド語でハトとかを追い払う時は、「フスフス!」って言う。スペインで出会ったフィンランド女子に教えてもらった。
あとこれもあんまり関係ないけどイタリアのお母さんやおばあちゃんはやたら食べ物を食べるように勧めてくるというのがステレオタイプ。あとイタリアのビスケットがすごくおいしいんだよね。

【変音変化をする動詞の例】

nehmen 注文する

現在形
 ich nehme
du nimmst
er nimmt 

wir nehmen
ihr nehmt
sie nehmen

命令形
Sie: Nehmen Sie!
du: Nimm!
Ihr: Nehmt!

こうやって比べると、本当に、現在形の人称変化とほとんど同じようなもんだな、という感じ。まぁ、du はほぼ語幹だけで、短くなるけど。
ebenso同じように) messen,lesen,fahren,geben,vergessen,empfehlen,fallen...
不規則な変化をするものは、重要な動詞に多い。今の不規則動詞は、かつては規則動詞であったこととも関係がある。つまり、今規則動詞、と言われるものは、最近になってから上塗りした、というわけである。
(同じゲルマン語派として、英語での不規則動詞とも関連。)
大体どの言語でもそうだが、不規則な活用をする動詞というのは、よく使う動詞に多い。sein なら
ich bin
du bist 
er ist

wir sind
ihr seid
sie sind
なんで「ザイン」がいきなり「ビン」なんだよ、と言って一升瓶で先生をぶん殴っているドイツ語学習者も、数多い。

イタリア語でもまるっきり違う活用で、ドイツ語のseinにあたるのはessere「エッセれ」だが
io sono 
tu sei 
lui/lei è 

noi siamo 
voi siete
loro sono
などなど。全然違う。英語のam,areなども言わずもがな。

【esについて】
Wie schmeckt es? (漠然と)美味しいですか? (How does it taste?みたいな?でも、schmeckenシュメッケンは、tasteと違ってそもそも「美味しい」という意味が含意されている。だから Schmeckt es?「おいしい?」という聞き方もできる。)
特に聞きたいものを名指さず「美味しいですか?」と聞くときは、esで良い。
別に、たとえばdas Bier の代名詞としてesなのではなく、こういう非人称のesという、オールマイティな代名詞がある。
だが一方で、das Bier を指すものとして、esを使ってもいい。つまり、
Meine Kamera ist kaputt! Sie funktioniert nicht!の時のように、前に出て来たものを代名詞で受けるようなesも構わない。
だからdie Suppeについて話すのに、

Schmeckt es nicht? それ美味しくないかな?
Schmeckt sie nicht? そのスープは美味しくないかな?

どっちでもいい。

das Bierなら、
Schmeckt es nicht? それ美味しくないかな?
Schmect es nicht?そのビールは美味しくないかな?

この場合現れた形がたまたま同じだから、どっちとも取れる。

主語がはっきりしてるなら、それを相当する代名詞で代表させてもいい。

【Doch の用法】
ドイツ語のでは、ヤー、ナイン、の他に、「ドッホ」という答え方がある。これいかに。
これは、否定を前提とした質問に肯定で答える場合、つまり、「そんなことないよ」という感じに使うドッホである。
「これ美味しくないよね…。」と手作りのスープの感想を自信なさげに聞いて来た友達に、「ドッホ!(いやいや!)ファンタスティッシュだよ!」と言ってあげれば、顔がパッと明るくなるわけである。

例文)"Schmeckt es nicht?"「それ美味しくないかな?」 "Doch, das Fleisch ist fantastisch!"「いやいや、肉、サイコーだよ!」

【es gibt~ 「〜がある」】
ドイツ語では、「There is/are~ 〜が存在する」ということを言うのに、英語とは違った言い回しをする。エス、ギープト。
gibtは、元々geben「与える」であり、「〜『を』与える」なので、あとに名詞が来る時は4格アックザティーフ(「『を』の格」)を取る。
つまり、Ich nehme einen Kuchenなどの時のような形で、すこし変えて名詞を言う。(だが実際に形が変わるのは、前回も出たように、とりあえず今まで習った範囲に関しては、der/einの時だけ。)
これで「〜が存在する」という意味。頻出。
頻出だからたぶん私が今ここで解説して見せることもないと思うが一応。
Es gibt einen Gott.一人の神が存在する。
Es gibt viele Studenten in Tokio. たくさんの学生が東京にはいる。
英語に直訳するなら
It gives many students in Tokyo.
といった感じで、itってなんだよ、と遺憾の念は絶えないが、まぁ、天かなにかが、生徒をこの世界に与えている、というニュアンスで、「存在」を表現しているわけである。
もちろんこれはただの「言い方」に過ぎないから、別に、「だからドイツ人は、みんな神に与えられた存在であるという意識が濃いのだ」とかそういうことは言いません。
日本語で、「×あそこにお母さんがある」というふうには絶対間違えない。でもそれがなんでか説明できないのと同じくらい、ただそうだからそうなのだ、としか言いようがない感覚だと思う。
もう、こういうふうに言うんだ、と思って、黙ってドイツ語話者が言うように言ってりゃいい話である。

【新出単語】
ebenso 「同じように」
原義としては「同じように…」
例を挙げて同じように変化形を作れたりする例を示す時に書いてある。「〜もまた」、みたいな。

der 100 Euro Schein (シャイン)「100ユーロ札」

【例文暗唱】

適当にピックアップして授業で扱った例文と和訳をつけるので、まぁ和訳だけ見て、自分で的確に元のドイツ語を言えるくらいまでになれば、だいぶ上達するでしょう。はじめは見ながら言って、徐々に目を離して記憶だけで言うようにして、それを何回か思い出した時にやってると、勝手に身につきます。
ご自由にお使いください。

Schmeckt der Fisch?
Danke, er ist sehr gut.
魚美味しい?
ありがとう、すごくおいしいよ。

Wer möchte noch ein Bier?
Ich, bitte.
まだビール飲みたい人?
僕、お願いします。

Möchtest du noch Kartoffeln?
Nein danke,ich bin satt.
まだジャガイモ欲しい?
いや、ありがとう、お腹いっぱいだよ。

Wie viel macht das?
13.70 (Dreizehn Euro ziebzig).
いくらですか?
13.7ユーロです。

Schmeckt es nicht?
Doch, das Fleisch ist fantastisch.
美味しくないかな?
そんなことないよ、肉がサイコーだよ。


【なんかちょっと思ったこと】

今でこそこんな偉そうに書いてますが、まぁそれでも知らないことは知らない、って書きますが、今一緒に勉強している人たちが留学に行ったら、すぐに上手くなっちゃって、「まだあんなこと言ってるよ」みたいになるんだろうなあと思うと、なんか感慨深いですね。
来年は夏にジャグリング大会があるので、ドイツに行こうと思ってます。すこしでも話せるといいな。

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