5/12 授業 エファ先生
Hausaufgaben
・Arbeitsbuch Seite 37, 38, Nummer 17,18,19
・来週の月曜日までにワークシートの会話完成
【内容】
・目的語の時に形が変わる冠詞
たとえばIch nehme einen Wein.普通ならein Wein(1格)だが、ワイン「を」頼む、となると、einen Wein(4格)になる。ドイツ語では、たとえば×Call heではなくて ⚪︎Call himになるのと同じように、他動詞(ざっくり言うと、前置詞無しで目的語を取れる動詞)のあとに名詞が来る時に、冠詞が形を変える。英語だと代名詞だけだが、ドイツ語では全ての名詞についてとりあえず授業で扱ったようなessen,nehmen,habenなどの他動詞などに関しては、あとにつく冠詞が1格のノミナティーフから4格アックザティーフに変わる。
der/ein -> den/einen
die/eine -> die/eine
das/ein -> das/ein
しかしこれを見るとわかるが、4格に変わっているんだけど、男性形以外は結局形が同じなので、男性der/einの時だけ、4格の形、den/einenに変える。
z.B.
(zum Beispiel たとえば)
Das ist ein Hamburger.
Er isst einen Hamburger.
・keinの変化形は、einの変化形にkをつけるだけ。
・だがとりあえず、冠詞を、名詞に合わせてつけることを忘れない。
der/ein Kaffee, die/eine Suppe, das/ein Eiなどと1 格、つまり一番基本の格を作って、その上で、男性のder/einの時だけ、「あっ、目的語だから、目的格の4格だ」と思って、デンとかアイネンとかカイネンとかに変えればいい。
・不規則変化の動詞
たまに、変化する時にウムラウトが付く動詞がある。
しかも、du, er/sie/es の時だけ変音しておきながら、ihrの時は、ちゃっかり規則通りにウムラウトせずにいるので、むしろそのことに気をつける。
z.B.) fahren(乗り物で)行く
ich fahre
du fährst
er fährt
wir fahren
ihr fahrt
sie fahren
ちなみに、wir(私たち) sie(彼ら)は、どんな動詞でも、sein以外は必ず不定形と一致するから、考えなくていい。ついでに言うと、sie(彼ら)と Sie(あなた、あなた方)も、同じなので、考えなくていい。だからWie heißen Sie? みたいに、なんも考えずに、敬う時は不定形をくっつけとけばいい。
その他、
essen->er isst, nehmen->er nimmt, mögen->er magtなど、形がすこし離れてしまう動詞がアリ。
【ちょっと思ったこと】
ドイツ語は全部で名詞や冠詞が四種類、4つの格変化があるが、たとえばチェコ語は全ての単語について7格まであるし、(かと思えば冠詞は無かったり)まぁそんなもんかなと思ってのんびり覚える。
逆に、格変化のおかげで、語順が自由になるとも言える。
たとえば日本語だと、「てにをは」をペタペタくっつけるおかげで、語順を多少いじっても、割と平気である。
ドナルドがハンバーガーを食べる
でも、
ハンバーガーをドナルドが食べる
でも、ドナルドが笑いながら片手に持ったハンバーガーを食べていることにかわりはないが、もし英語で
Donald eats a hamburger
ならまだいいものの、
A hambuger eats Donald
となると、少し可哀想なことになる。
しかしその点ドイツ語は、
Donald isst einen Hamburger
Einen Hamburger isst Donald
のどちらも、ハンバーガー「を」という形が明確なので、口をもぐもぐさせながら消費社会を見つめる彼の笑顔は、相変わらず保たれたままである。ドイツ語なら、ドナルドがハンバーガーに食べられてしまう危険性が幾分か減るということである。
冠詞の変化という、「マーカー」がついているおかげである。
ちなみにドナルドの英語の元々の名前は「Ronald」だそうですね。発音しづらいから変えたんでしょうか。
(…ドイツ語の文章、本当にこの語順でもいいのか若干不安。)
【発音に関して】
別に青木もドイツ人といっぱい話したことがあるわけじゃないし、よく見ると音声学的には必ずしも正しくないだろうが、一応これくらい気をつけていれば、大丈夫だろう、と自分なりに考えたところをまとめておきます。(というかどうせ参考書をみりゃあ「正しい」説明は載っているので、在野の学習者としてあえて厳密でない、いい加減な説明の仕方をしている)
ドイツ語は、書いてあるものと発音されるものがわりかし1対1対応の、比較的フォネティックなことばで、規則に忠実に読めばいい。
たとえばフランス語だと。Pommes frites はポメス・フリテスではなく、ポム・フリット。
複数形ならsをつけるという決まりがありながら読まないので単数と複数が聴いても区別がつかなかったり、(冠詞で分かるが)語末の字をしょっちゅう読まなかったり、綴りと読まれるものの分量が一致しない(規則には忠実であるが)。だから少し油断がならない。
英語なんか、iをイと読んだりアイと読んだり、同じ綴りでも単語によって全然違う読み方をしたりするので、いちいち単語ごとに覚えねばならず、油断がならない。
その点、ドイツ語は、まぁ大体一定の規則に従って、書いてある通りに、書いてある全てを読めばよい。だから安心して、規則通りに読めばいい。
やや、変な綴りだ、とおもっても、どこかの単語の中で覚えた読み方を、そのまま適用すれば問題なく読める。
die Tschechische Republikチェコ共和国 だって、一見してアリの行列みたいだが、tschが「Deutschドイチュのチュ」chは「Chinaヒーナのヒ」schは「Fischフィッシュのシュ」だということがもし頭にあったら、それで、
「die Tsche/chi/sche Rebublikチェ・ヒ・シェ れプブリーク」と読める。
まぁ、とはいえ、ひとつの綴りで、別の読み方をするケースもたまにあるので、その辺りは、間違えながら、直していくしかない。
ö:オの形で「エ」と言う。 Kölnと書いて日本語で「ケルン」であるから、「え」で通じないこともないが、「o」の形に口を丸めて「え」と言えば、出来上がるので、変な音だけど、毎回気をつけているとだんだん反射的に出るようになる。
ä:日本語の「え」で正しい。いじらない。
ei:どんなケースだろうと、これは「アイ」。
au:字面通りに読めば「アウ」だが、ドイツ語はuの音を日本語よりも口をすぼめた形で発音するので、「会う」ではなくて、「アオ」になる。「アオ」だと思っていい。要は、口がシュワンと、広い状態から狭い状態になるのが大事。
eu:「オイ」。なんでか知らないが、これは絶対に「オイ」。そして、äが「え」である以上、eだと思って、äuと書いてあったら、やっぱり「オイ」。 die Mäuse (ディー・モイゼ 「ネズミたち」)。
あとは、stの時に、たいていイギリス発音の「strangeシュトレンジ」みたいに、「シュト」になる。ていうかこれは英語の発達の歴史からして関係があると思う。
語尾のe:たとえばeineをはっきりアイネ!というと、少しダメである。語尾が弱く発音されて、「あいぬ」とか「あいの」みたいな、曇ったような発音になる。Japanerと書いて、自然に「ヤパーナー」と発音できるように、語尾のeやerは弱くなる。だからドイツ人ネイティブの先生が「〜〜ですね。」と日本語で言う時に、たまに「〜〜ですの。」みたいに、言っているのはたぶんこの習慣のせい。
などなど。
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